みずいぼの新しい治療法
~痛みの少ない治療を目指して~
お子さんの体に小さな「ぶつぶつ」を見つけると、「これって何?」「いつ治るの?」と不安になりますよね。「自然に消えるのを待つしかないのかな」「これ以上増えないように触らないように注意するだけ?」と、もどかしい思いをされている保護者の方も多いのではないでしょうか。
「みずいぼ」について、当院での考え方と最新の治療選択肢についてご紹介します。
. みずいぼって、どんなもの?
みずいぼは「伝染性軟属腫ウイルス」というウイルスが皮膚に感染して起こる、乳幼児から学童期のお子さんによく見られる皮膚の病気です。 表面に光沢のある小さなおできのようなもので、痛みや痒みはほとんどありません。肌と肌が直接触れ合ったり、タオルや浮き輪などの共有を通じてうつることがありますが、プールの水そのものから感染が広がることはありません。
鳥居薬品株式会社ホームページから引用
.自然に治るのを待ちますか?
みずいぼは、お子さん自身の免疫がつくことで、半年から数年かけて自然に治っていく良性の疾患です。 かつては「見つけたらすぐにピンセットで摘み取る」ことが行われていましたが、現在ではその処置に伴う強い痛みや恐怖心が、お子さんの負担になることが懸念され、「必ずしも無理に取る必要はない」という考え方が主流になっています。
日本小児科学会をはじめとする専門学会でも、自然治癒を前提としつつ、個々の皮膚の状態やご家族の意向を尊重して対応を決める方針が示されています。
.当院での治療の考え方(小学1年生以上が治療対象)
「治療をすべきかどうか」は、お子さんの皮膚の状態や、ご家族がどのように過ごしたいかによって異なります。
自然治癒を待つ場合 数が急激に増えていない場合は、日々のスキンケアで肌のバリア機能を整えながら、じっくりと経過を見守ります。
積極的な治療を検討する場合 「どんどん増えていて心配」「痒みが強くて辛そう」といったお悩みが大きい場合は、治療を検討します。 当院では、お子さんの心身への負担に配慮し、ピンセットによる摘除や液体窒素による凍結療法は行いません。 その代わりに、2026年に登場した外用薬を用い、従来の摘除に比べ痛みを軽減した治療法を選択しています。一つひとつのみずいぼに薬を塗ることで、比較的短期間で無理なく除去を目指す方法です。処置中は動かずにじっとしている必要があるため、当院では小学1年生以上で治療を行います。
鳥居薬品株式会社ホームページを一部加筆修正
.プールや集団生活について
「みずいぼがあるとプールに入れない?」と悩まれる方も多いですが、現在、日本小児科学会などのガイドラインでは、みずいぼがあることだけを理由にプールを制限する必要はないとされています。 ただし、タオル、浮き輪、ビート板の共有は控え、肌を直接触れ合わせるような状況を避けるなど、周囲へ最低限の配慮は大切です。学校や保育所での対応については、園の方針も確認しながら、お子さんが楽しく参加できるよう一緒に工夫していきましょう。
.みずいぼの対応にお悩みの方はご相談ください。
みずいぼは「自然に治る病気」ですが、その期間中、「いつになったら治るのか」「次々に増えて不安だ」「掻き壊して傷になってしまった」と、保護者の方が感じるストレスは決して小さくありません。
当院では、自然治癒を待つ選択肢はもちろん、痛みのない外用薬による積極的な治療も行っています。「今、この子には何が一番いいのかな?」と一緒に考え、お子さんの皮膚の状態を診ながら、ご家族にとって負担の少ないケアの方法を見つけていきましょう。
気になることがあれば、いつでも気軽にご相談ください。