お家でのケアと抗菌薬の考え方
あわてず対応するためのポイント
お子さんが急に吐いたり下痢をしたりすると、驚いてしまいますよね。
「胃腸炎」と診断されたことが多いのではないでしょうか。
保育所に通い始めた頃から増えてくる「胃腸炎」のほとんどはウイルスが原因です。
. 病状の進み方と見通し
多くの場合、まず吐き気や嘔吐(おうと)から始まり、半日から1日ほどで落ち着きます。
その後、下痢(水のような便)が数日〜1週間ほど続くのが一般的な流れです。
※血便が出たり、激しい腹痛が続く場合は、細菌感染や他の病気の可能性があるため、早めの診察が必要です。
. 抗菌薬(抗生剤)について
下痢症でも、ウイルスが原因の場合は抗菌薬は効きません。
むやみに使うと、かえって腸内の良い菌を減らし、下痢を長引かせたり、副作用や耐性菌を招いたりすることがあります。
当院では、同居家族の情報を踏まえた問診や診察、検査結果から原因(ウイルスか細菌か)を慎重に検討し、重症度に応じて近隣の病院に紹介するなど適切に対応します。
. お家での過ごし方
一番大切なのは「脱水症」と「低血糖症」の予防のために、水分、塩分、糖分の補充です。
少しずつ、こまめに
吐き気が強い時は、OS-1などの経口補水液をティースプーン1杯から、5〜10分おきに与えてみてください。
食事
吐き気が収まれば、消化の良いものを少しずつ再開しましょう。
. 医療機関を受診する目安
水分が取れなくなった、おしっこの量や回数が減ってきた
おしっこの回数が極端に少ない
泣いても涙が出ない、口の中が乾いている
目がくぼんでいる
ぐったりして視線が合わない
コミュニケーションが普段通りにとれない
血便(いちごジャムのような便)が出た
下痢や嘔吐は、体がウイルスを外に出そうとする反応でもあります。
焦らず、まずは水分補給から見守っていきましょう。